特注柄の掘り込みパターンvol.3

2020/5/19

こんにちは。

特注柄の掘り込みパターンについて、今回は全4回のうちの3回目
『B:柄を浮き立たせる浮き彫り 詳細・コスト』の回となります。

1週目 ①特注の掘り込みパターン

2週目 ②A:柄を掘り下げる掘り込み 詳細・コスト 

3週目 ③B:柄を浮き立たせる浮き彫り 詳細・コスト(今回)

4週目 ④C:特殊な彫り込みの3D彫刻 詳細・コスト

複数回になりますがどうぞお付き合いください。
それでは第3回目、スタートです!


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【B:柄を浮き立たせる浮き彫り】

柄周りのいらない箇所を切削し、柄を浮き彫りの状態にします。
こちらの掘り方は『A:柄の掘り込み』に比べ陰影がしっかりと出てきます。

そのためより立体感を感じ、目に飛び込んでくる迫力感があります。柄にもよりますが、浮き彫りにすることで上品かつ華やかな仕上がりになります。
また高級感を出したい時などにも向いております。レリーフやロゴマークで印象付けたいときなどにおすすめです。

それでは詳細やコストについてまとめていきますね。
掘り込みの形状種類を①丸 ②角 ③台形、その他 の順にご紹介して参ります。

①丸

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浮き彫り箇所を丸にするパターンです。とても繊細で優美な印象を与える加工方法です。
弊社では、よく植物の蔓や波を表現したクルクルとした紋様などで使用することが多いです。

仕上がりはとても綺麗ですが、浮き立たせる柄の幅が一定でない場合には1枚目のレリーフのように柄上面が尖ってくる箇所もあります。
メリハリが出てイメージが変わってくるため、敢えて柄の幅を調整することもありですね。

コストは3つの加工方法の中で一番右のものがコストUP対象です。刃物を2つ使い二次加工が発生する可能性があるためです。

②角

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さて次は角形状です。
こちらは先ほどの丸の浮き彫りよりも幅が広かったり、高さがあるものが多いため、陰影がグラデではなくパキッとはっきり出したいものに適しております。
角形状でも、上面や底面などどこかしらを丸く調整することで少しづつ表情が異なります。断面形状の一番左か左から2番目で悩まれる方が多いです。
少し優しい印象にしたい場合は2番目の上面角を丸くすることをオススメします。コストは左から順にUPしていきます。

③台形、その他

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納品事例1 納品事例2

最後です!

断面を斜めに見せる台形や、一点を摘んで持ち上げたような山のような形など少し特殊なものです。
こちらは丸や角と比べると、明るい箇所や暗い箇所をより多く出し、且はっきり見せたい場合にオススメです。
通常は垂直に立ち上げる側面箇所に傾斜をつけさせることで光を反射しやすくさせます。
コストはやはり右のものがUPします。断面右のものは柄により、不可能な際もあります。
詳細はお問い合わせにてご相談くださいませ。


いかがでしたでしょうか。

ちなみに、浮き彫りと掘り込みでのコストは浮き彫りの方がUPします。

浮き彫りは一枚の板状から柄以外のいらない箇所を全て切削し、なくさなければならないからです。

それでは次は最終回の4回目!
『C:特殊な彫り込みの3D彫刻 コスト』についてお伝えいたします。

森永 姈華